犬の世界
おもしろい。5匹の犬達がそれぞれの個性を発揮して大騒ぎしている。
人間様よりハッキリしている。前はここにもボスがいた。雄であるし
なんでも、人間の言うことをよく理解して、引き連れている犬達も統制が取れ
年齢が高くなり耳も聞こえなくなり目も見えなくなる時期には静かにただ存在するだけで価値があった。
昔はこの様なお年寄りを人間社会でも見かけたような気がする。
その雄の老犬も15歳を有に過ぎて光の下に旅立った。次は雌がボスになったが母性をしっかり持った
子であった、しかし、残念な事に旅立ちは早かった。
今は、若い子達ばかりであるが一番若くて6歳を越えた。
それぞれ、保護犬として色々な犬生を送ってきているのだろう。やはり飼い主の買い方、飼われ方に問題がある。
犬は人に添った生き方を刷り込まれていた。今はただ静かに温熱ストーブの前で眠る5匹の犬達を見るに付け、
「ここの家に貰われてよかったね」と声を掛けたくなる。犬でさえも虐められ抜いた子はいつまでも、
知らない人には牙をむく。何だか虐待を受けたこどもたちの事が頭を過ぎる。あまりにも深く傷付けられてしまった
脳や精神は成長過程でどんな変化を遂げていくのだろう。なるべく多くの子供たちが救われますようにそう祈る他は無い。