クジラの声を聴く

今日は早朝の御祈祷があり6時半には総勢巫女2名を含め8名の神職による神事が始まった。

今年は巳年の大祭が行われるのであるが、大型船の接岸も出来ない為、

タクシージェットクルーザーに乗れる人数だけが入島できる。シカ500頭とさる500頭

基本的に無人島で神職だけが暮らしている。地震の後15メートルの高波に削り取られた

島に台風13号と台風15号が襲ったため、大変な被害を受けた。山の頂上にある奥宮の再建も

資材を担ぎ上げるのでも大変であり、大工の不足も復興を遅らせる原因となっているそうだ。

静かな祝詞の間にも汽笛のようなボー、ボー、というクジラの声が響く。水を噴くような音は

鹿の声だと言う。のどかな島にも災害は容赦なく押し寄せたようだ。

ここは霊島と呼ばれるだけあり、霊体はおとなしかった。

「死なないで、殺さないで。」を読むときは大勢きておられた。最後は石地蔵が沢山並ばれた。

今日は朝4時起きカラスに目を覚まされた。