地縛霊の話

彼女はどうも終戦間際に昨日伺った土地で亡くなった地縛霊さんであった。

なんと彼女の命日に私はその場所に行ってしまったことになる。相談にのっている間も

私の隣に立ち、気が散るので榊とお塩で鎮めたが、よく見ると撒いた榊が人型になっている。

全てのご相談を終えてから、彼女の言い分を聞いてみた。

「私はここに居る人より前からここに居て追い払われるという失礼な待遇を受けた。

自分の存在を知らせる為に写真にも写った、しかし私ももう、この土地から離れて成仏したい。

月命日に陰膳と言うのをやってもらえないだろうか?三年ののちには成仏したい。」

というのだ。功徳になることでもあるので、こちらの会社の方にお願いする。

信心深いこちらの会社の方はすぐ対応した。良い結果が現れる事だろう。

昨晩はお礼に見えた。うれしそうだった。