古い友人
何年前の友人だろう。彼も歳を取っていた。メガネのスタイルは変わらない。
今年27歳の息子さんが自分の家業を勉強したいと東京に返ってきた。
大学卒業と同時に中部地区に転勤して4年目で彼の元の返ってきた。
息子を連れて嬉しそうに夫婦同伴で会う事になった。息子さんには初めてお会いしたが
しっかりした、頭のよさそうな坊ちゃんだ、息子と話す話題の中に横から入る事すら
遠慮するくらい、嬉しそうである。
昔の友人に会うとお互いの成長を目の当たりにする。この人はどんな苦労をしたのだろう。
私の歩む道は他人の数倍激しかった。彼は昔のコトネと話している。
私ってあの頃、こんな風に見られていたのだ。
再認識する。世間と言う厳しい現実と真正面から対処して来た結果が今の私だ。
嬉しいような、ちょっと複雑な気持ち。
この1〜2年で友達がガラッと変わっている。人は自分の身体を殻に合わせる
ヤドカリのようなものだ、新しい殻がすぐにいっぱいになる人もあり、居心地が悪くて
元の殻に変わる場合もあるだろう。時の流れに身を任せて生きて居る事を楽しもう。