タクシーの運転手さんとの話
「近ごろの若者のマナーは如何なものか?すみませんの一言が言えない。」
私を迎えに来るのに工事中の大型車とワゴンが細い道に止まり動かなかったのだ。
この際どちらに軍配が上がるのかは車の運転をしない私には解らないが、
「すみません」の一言は日本人のマナーとしてあるべきものだと思う。
又こんな話もしてくれた。
「自分の車に乗ってきた年のころなら70代のご婦人が深くため息をつかれたので
どうなさったのですか?」と聞くと「今歯医者さんで白い椅子の上で子供が靴を履いたまま
飛び跳ね、ガラスを爪でギーギーやっていた、その音に耐えられなくなり。ごめんなさいね
おばあちゃんその音嫌なのよ。と言うとその子の親はすみませんと謝る事すらなく
『○○、おばさんがいかんと言ってるからやめな』と言いまた携帯電話をいじっていたそうだ。
」それで運転手さんが
「その親御さんは将来その子で大変な目に合いますよ」と言ってあげた。「貴男の一言に
私助けられました。」と言われたそうだ。
私たち全員が皆そうではない。しかしこんな日本の若者を作ってしまった責任はやはり私たち
バブル世代にあるのかもしれません。
子育てに情熱をもって取り組んだ日々しかし日本と言う国の大切な子供たちを
育てていると言う意識は残念ながらなかったと思います。
この歳になって知る日本と言う国籍を持つ重要性。教育の重要性。
何かを忘れた為に「すみません」を言えない、批判ばかりする日本人を育ててしまったのでは
ないでしょうか。何だか短い時間でとっても深い話が出来たタクシーさんでした。