水戸まで日帰り
前進座の講演が水戸の県民文化センターと言う大そう立派な建物であった。
「あなまどい」と言う芝居だ。娘がその舞台で10歳から20歳で嫁に行き43歳の歳まで
をスギと言う役で演じる。我が娘もスギと同じ年になる。そろそろ前進座女優業を
考えているようだ。最後の舞台になるかもしれないので親ばかである、見に行った。
水戸の偕楽園は梅の花で行楽客が多い。水戸駅から徒歩で20分余り
ぽかぽか陽気でコートはいらないくらいであった。
「あなまどい」は初演の時に見たがあれから5年はたつ、さすがに前進座の俳優陣だ
役や芝居が練られ大変いい味に仕上がっており、笑ったり泣いたりしてしまった。
仇討の話だ、34年も仇を探し、本懐を遂げた武士、その帰りをまっていた妻、
(二人は新婚2か月で仇討の為に離れ離れとなっていた。)
親戚の嫌がらせと人としての生き切り方、老夫婦のほのぼのとした、細やかな愛情。
武士の見る目の高さと、乞食の目の高さ、頭をさげつくし、命のやりとり、命の重みを
知り尽くした武士の心情が伝わってくる。
しかし、水戸までスーパーひたちで上野から1時間半鹿島にも筑波にも近い。
本の取材でまた来ることになると思うが、今日は下検分にもなった。
東京で電車を降りるとまだまだ寒かった。
明日の準備をすることにする。