歳を取ると言う事

「光陰矢のごとし」とはよく言ったものである。

何の心配もなくこの歳になった訳ではない。自分は日々の暮らしの中でも3人分の

人生を生きている様に思えるのだが、自伝を書いてみると誠に三人以上だと良く解る。

どう考えても一日24時間そんなにたっぷりした時間では無い。

つい先ごろ死んでいく自分を体験させられて、「あっけないものだなあ。」と思った。

やり残したことが無いように充実した時間を過ごしたいと思ったことも事実である。

この選択がとても大切なのではないだろうか。「価値ある生き方、」はその人によって違うはずだ

濃い時間を過ごすことが望みである。今だから味わえる時間の使い方があるはずだ。

夢の中では完ぺきな時空移動をしている。いつも隠し部屋があるぼろぼろの家で幽霊のように

移動している自分自身がいる。隠し部屋には私の宝物がごろごろ置きっぱなしになっている

本当にこれがそんなに大切な物だったの?結局過去の宝物は今では大切ではない。

大切だったのは経験と時間だったといつも振り返っている。その思いが今この時の

世界(現象界)にポンと姿を現して来ている様な気さえする。