姉妹とは有り難い
私には一人の妹がいる。
彼女は私より3歳年下であるが頼りになる。
まさしく、天が私に授けてくれたような妹なのだ。
私は根っからのお人好しで、本当に何時もしっかり者の妹の助けを受けている。
風体も私の方が妹のようである。着物が似合う。病院の経営をご主人と二人で
頑張っており三人の息子をそれぞれ立派に育て上げた。実家の側の実家の主治医
の一人息子に嫁いだのだから3人の男の息子は立派である。
母は子供の時から妹を大切にしており、どちらかと言うと、私は父に似ている。
95歳に近い父がおかしい。と朝電話が妹から入るが私はちょうど約束の時間があり
出かけようとしていた。どうも、朝と夜の時間を見間違えたのか大きな勘違いをおこし
雨戸を閉め始めた、もうどうにかなってしまった、と母が大騒ぎした。
妹から安定剤を飲ませるように言われてやっと落ち着いたと言うのだ。
私が帰りに実家に行った時にはもう二人とも落ち着いていた。
これからこんなことがちょくちょく起きるのだろう。妹と二人三脚で乗り切っていかなければならない
そんな時が目の前に来ているようだ。
私が玄関を出ると父が何時までも玄関の外で手を振っていた。
時間があればまた来てみなければなるまい。