現代社会。時間が無い。

「もう今年も1か月半を切りましたね。」タクシーの運転手さんからの一言。

「どうしたんでしょうね。今年は例年になく、矢のように時間が過ぎていきますね。

私、御乗車の方に聞いているんですけど。どなたもが去年より一年の過ぎるのが早い

と言ってくださるんです。」どうも統計を取って楽しんでいるようだ。

地球の回転や、時計の刻む、時間が短くなったわけではない。人間の持つ感性の問題である。

デジタル化が進み、即断即決の機会が増えている。人間の脳が刻む脳処理のスピードが

早くなっているのだ。夜寝なければならない脳が眠らない状況は脳に時間的な刺激を与える。

時間的制約はゆとりの時間を脳に与えないのである。昔の漫画は頭の中で考えなくてはならなかった。

今の漫画は動きがあり、音があり、即断即決型である。脳に休む暇を与えない。情緒

や、雅などという柔らかい刺激で満足しているそんなゆとりがない。

つまり。「いそがしい」ことを美徳としている。

テレビもクイズ番組が多い。一つしか答えが無い。イエスかノウ即決型を好むのが

現代社会なのだろう。わたし、ついていけるかな???