木霊祭り

昨日朝4時半に起きてクライアントの依頼で木霊を上げさせて頂いた。

ご依頼は大きな枇杷の木いつも大きな美味しい実をつけてたわわにつけ、近所の小鳥の良いえさ場でもあり枇杷好きのご老人たちにはもう少し大きな実が付くように

苦労をして育てていた1本である。去年は葉が茂りすぎたので大きく剪定された姿がいたいたしかった。当然実もならなかった。

しかし今年は誇ったように大きな実をつけていた。

しかし、ここも駐車場になってしまう、どう考えても切らないとならなくなった。そこで、私に木祭りのお業が回ってきた。

建物の解体は半分終わっていた。解体の為のホロの布が風にあおられ枇杷の木を叩いていた。

私たちはままある事だが枇杷の木の木祭りのみ頼まれているのだがこの木の前に南天の大きな枝ぶりのかなり古い木が威勢を張っているのに驚かされた。

そういえば、毎年お正月になるとこの南天で正月花を生けたことを思い出す。ひょっとしたら枇杷よりこの木の方が古いかもしれない。

主人が御幣を立てた綱を木に巻く。私がお酒の入った、おツボを差し出す。「ひふみ歌」を3度となえると南天巫女装束の木霊が現れ「、私は女だから

酒ツボに入ることはしたくない。それより枝の一本を切り他の庭の南天の木の下まで水に入れて持って行ってほしい。枇杷の木は私が守っていたが

こんなご時世ではしょうがあるまい。」と言われた。枇杷の木は「せっかく、大きな美味しい実をつけたのに。」と悔しがっておりました。

しかしあきらめておツボに入ってくれました。

今度は土地を清め最後はおツボを神社に初穂料をたっぷり差し上げてお祓いをして頂いた。近頃の神社さんはこの御祈祷をして下さらないところもある。

昔はこれも大きなお役目だったはずなのですが・・・変わりましたね。

今日の言霊・・・尊い命は人のみにあらず。全ての精霊の声を聴け。