自殺をしようとした人から
ある会で私が追っかけた自殺者の人たちの話をきっかけに静かな波紋が
広がっています。
「私の経験で良ければ、誰かの役にたつなら書いて下さい。」と経験を話して下さった方が
「コトネさんの追跡調査で当事者たちが 狂う という話は私の場合当たっていました。
私は精神科に通っていた人間ですがいつも頭がもうろうとしていて(薬のせいだと思うのですが)
飛びたいと思うようになり飛んだら気持ちがいいと願望のような物がありました。
高い所に立つと常に飛びたいと思いました。私の中に そんなことをしたらダメと言う芯の部分がありそこでストップがかかりました。
それが素の魂だったような気がします。脳と身体は別物と言う話も良く解ります。
頭の脳は身体に飛べと命令します。しかし最後の所で身体が抵抗してくれました。
もし私が飛べと言う誘惑に負けていたら自分が死のうと思っていないのに身体は
死んでいたのではないかと思うと、今は怖いと思います。」
経験者の話は貴重ですのでここに書かせて頂きました。
私がどのような話をしたかと言いますと、生と死について話ました。死ぬと人の魂は
身体の外に出ていきます、苦しがっているのは身体だけです。魂は身体から抜け出し
苦しがっている身体を他人事の様に見つめたりしています。
しかし、自分が死んでしまったと確かめる瞬間がやって来ます。死後硬直により
身体に出入り出来ないのです。自殺した人も自分が狂って行った行為により自分が突然死んだことを
知らされます。頭がシビレ何をやったかが解らなくなるのがほとんどです。人は本質的に
死んだらどうなるのかと言う恐怖ゆえ意識がはっきりした段階では、よっぽどの覚悟がないと
死ねないのです。昔の武士も切腹せねばならない時解釈人という役目の人を付けました。
取り乱さない為です。人間覚悟が決まっていても意識がはっきりしているのに死を選ぶことは
私の知る限りありませんでした。