相続と言う問題
親を亡くすことは大変に寂しいものである。ましてや、最後まで親の面倒をみた子供にとって
親の死は自分で対処できないおおきな寂しさが襲ってくるものである。
ここに相続と言う避けては通れない大きな問題が顔を出す。
親たちはまさか子供たちがお金の事で骨肉の争いをするとは思ってもいない。
昔は家督を継いだものはそれなりの覚悟と一族郎党を養わなければならないと言う覚悟を持って
いたのである。今の世の中親は親として独立して生活する、子は親に迷惑をかけないように
独立会計が出来るように頑張っているものである。
ところが、親のエゴによって財産分与にかたよりが生じる。遺言書はその為にある。親の考えの反映が
遺言書なのである。また財産目録を作りどの子にも片寄りの無いように配慮をするのは持てる親の義務
であろう。これを怠ると現代は間違いなく問題を生じる。私の知り合いで1円玉を三等分した、
医者二名と、弁護士の兄弟がいる。その後の兄弟仲は良い訳がなく、欲丸出しの醜い兄弟関係が
残った。いいではないか・・・これも親が決めたことなら、素直に従えばいいのである。
恨みを買うのは死んだ親であり、子供同士がいがみ合う事もないのである。
今は全ての知識を持って相続を考えよう。何もないのが子供の為と思えば、「全ての財産を
恵まれない子供たちに寄付します。」なんて太っ腹な人はいないのだろうか?
少しでも我が子に残してやろうと言う親心がかえって火種を提供するとしたら、
親も本意ではあるまい。