ダキニテン
この像の左手の印が解った。やはり、ダキニテンであった。
ダキニテンは元はヒンズー教の神であったが、日本の稲荷信仰と結びついている。
像の形からすると陰に隠した姿である。
ヒンズーでは死者の霊を食らう神として恐れられていたようだ。
豊川稲荷さんの象徴ともいえる。案内してくださった方も異様さを感じていたらしい。
「仏像を美術品としてお厨子から出して階段に飾ったのは間違えでした」と言われ
「キツネはじっこんにはしたくない。」ともいわれた。
浅野先生から電話があり、「おさめのお経は間違えでした。今日私は責任を感じますので
宿に伺い魂抜きして、豊川稲荷の分院に収めてきます。」と言っておられた。
お経の最中仏像から私たちのほうにビ〜〜ムが来ていた。手に鏡を作り反射し返したが
その行動は間違いなかった。
今日の浅野先生のお業は大変なものになるかもしれない。私が仕事で同行できないのが残念である。
身を清めてからなさると言われたから間違いはなかろう。
仏像も「疲れた」と言っておいでなので、魂を豊川稲荷に返すのも良いのではないかと思う。