武蔵野うどん屋世間模様

久しぶりの東京、スペインの爽やかな日差しと違い、肌に絡みつく様な日差しに、参りながら、今日は冷やしうどんでも食べようか、とノレンをくぐった。大テーブルの一番端の席に腰を下ろす。飾り棚の向こうの真向かいの席に姉妹であろうか、よく似たご婦人が二人座っていた。しかし、なんとも声が大きい。参った。何かと、姉と思しき人は「聞こえない。」と言い。自分の思い道理に、事を運ぼうとする。妹と思しき人は、幾度となく抵抗を試みる、しかし、姉と思しき人は、がんとして譲らないのである。アイスクリームの味が抹茶なのか、バニラなのかから始まり、食べきれないうどんの話から、誰がお金を払うかまで丸聞こえなのだ、いつも家ではそうなのだろうが、此処はうどん屋
もう他人に気を廻す、配慮もなくなっている。家の中ならの聞こえない姉に対する当てこすりもみえる。

たのしいはずの食事も色あせた物になった。


昨日の四方山話です。今日は新潟に向っています。