久しぶりに芥川さんの文章に接した。

若い語り部芥川龍之介の「蜜柑」を

朗読した。目を瞑るとまるで彼が、芥川龍之介

の様に見えてくる。

見えると言う表現は正しくない。まるで、二等の座席に座る、青年が三等のキップを握りしめた12、13歳の小娘を最初は化現に、と言うより、馬鹿にして、見つめ。そのうち、その娘のとる、行動を驚きと感動を持って見つめる。

すべてが語られる。

そうだ、私の文章にはこの細かさが足りない。
こんな、細かな、姿が浮かぶ細かさが足りない。起があり、多少転があり、直ぐに結になるような書き方になってしまう。

大いに、反省の1日となった。
こう言うのを「人の振り見て我が振り直せ。」
と言うのだろう。

しかし?私の様にサッパリした人間に出来るだろうか?