コトネの常識。日本人の常識
「コトネさん神社の事を教えて下さい。」と言われましたが
そんなに簡単な物ではありません。
神社によって、ご神体となる神が山(神奈備や神体山)であったり、御神木、神籬(ひもろぎ)
岩の場合は磐座、磐境(いわくら、いわさか)と呼ばれます。
古代の人々は神様は一つの所にはおられずお祭りなどの時にお呼び出しして
来ていただくものと思っていました。その時神様が宿る美しい木や山岩などを依代と言います。
こういった岩や木、山に祭壇をつくり神様をお祭りし、終わると神様をお送りしました。
やがてその祭壇が神社へと変化していったと考えられ、御祭神が御鎮まりになっていると
考えていますが、本殿のご神体は神様の依代であり、鏡や剣、勾玉などが一般的なものです。
この島は女人禁制で祭りの時も男の人しか上陸できません。
4世紀後半から10世紀初頭まで国家的な祭事が行われたことで知られています。
この島は宗像大社の宗像三女神の御一人田心姫神をお祭りしています。
周りを海で囲まれた日本と言う国の大きな国防の一つに朝鮮半島との攻防の歴史があります。
九州の友人たちと香椎宮、対馬、宗像大社、中津宮のある大島(沖ノ島を遥拝)、志賀島とうかがい、
最後に大分の宇佐神宮に伺い、大きな時代の流れを見せて頂きました。
ここで、一言。この沖ノ島を世界遺産登録しようという地元の運動があるようですが
本当にこの島を神の島と考えるとしたらとんでもない、話ですね。
世界遺産登録をしたら研究員に女性がいたらどう説明し対処するのでしょうか?
地元の人の話では、宗像大社にお金さえ払えば秘密に島に上陸している人もいるとか。
沖ノ島のお祭りをタダの儀式としてしか考えていないとしたら、
国力や国防力が低下してもうなずけます。
日本人の心は何処に行ってしまったのでしょうか?
ましてや、宗像大社が管轄の沖ノ島の御神事が、地元の人の言葉どうりではない事を
祈らずにはおられません。