死というもの

昨日私とつながりの深い他人が亡くなった。9月に路上で倒れており、

その後28日まで日赤に入院していたらしいが、本人のたっての希望で

28日にヘルパーさんの付き添いで家に戻って来たらしい。

独居老人である。そして29日の朝、ヘルパーさんが様子を見に行くと亡くなっていたという。

野性的な勘を持つ人であった。きっと自分の死期を感じたのであろう。

警察の判断で「病死」ということであった。娘さんから連絡が入った。

私はこの他人とはもう4年会ってはいない。きっと重い体を脱ぎ捨てて、魂は軽くなって

昔の素晴らしい私の記憶の中に生きている、素敵な人と成って49日を楽しみ、

全てを振り捨てて、あの世に軽い足取りで上がっていくであろう。

そうあってほしいと願いつつ。ご冥福を祈るのみである。