不安
癌患者さんの不安と言う物にもう30年間も接してきた。
血液検査の結果がHであれ、Lであれ物凄く気にするのである。
私から見ればえ〜〜〜〜〜っつ位でももう私は死ぬのではないかと
一喜一憂するのである。その患者さんの言葉で家族や友人がまた騒いでいる。
確かに私も検査結果を読めるようになったのは東京女子医大のインスチューとに勉強しに行って
からだが、この癌を知る検査結果の見方を解ってしまうと本当の酷い数値というものがわかる。
近頃どんな方の検査表も見せて頂くことにしている。
今日のご相談は子宮癌であったが、よくよく話を聞くと、子宮は1回目全摘している、
2回目の手術は腹膜に転移という事でこれも取っているのに数値が上がっているというものであった。
明日癌研に言って検査をしてもらってからその結果で判断をするが本人の心配ほどでは
無いと私は思っている。
しかし、人間の不安と言う物の正体を見せてもらっているような気がする。
明日が良い結果でありますように。