辰年
字として考えると、龍(りゅう)竜(たつ)と覚えていたが、どうも竜の方が古いらしく、
甲骨文字にあるという。
荘厳にするため複雑にしたのが龍と言う字だと言うが、確かにこちらの方が威厳がある。
十二支の中で想像上の動物は辰だけだが、どうしてこの想像上の動物が使われたのかは
未だにわからないらしい。龍を実在の生物であったとする説もあるとか。
実際漢方薬として恐竜の骨が龍の骨として使われていたこともあるらしい。
ものの本によると、龍は、角はシカ、頭は駱駝、身体は蛇、目は鬼、爪はタカ、拳は虎、
耳は牛鱗は鯉、口辺に長髭、喉の下には一尺四方の逆鱗、と言うものを元に描かれている。
(いつも、迫力満点な龍の絵はこのようなイメージで描かれているとお考え下さい)
龍の鱗は81枚あるそうでその中のあごの下にある一枚が逆さ(逆鱗)でありここを触られると
何時もおとなしい龍が触った相手を殺すと言われるぐらい手が付けられなくなる。
龍は皇帝の支配できるものとされていたから、皇帝が怒るとその相手は死ぬという
意味にも捕えられたようだ。(紫禁城に行った時、中庭に大理石に彫られた素晴らしい龍を見た。
皇帝は天帝の息子だとされこの龍の力をもってして、天候を左右できる力を持つのが皇帝とされたようだ)
また、指の爪の数で位が違っているのも面白い。爪指5本は皇帝、4本は貴族、3本は士族、2本は臣民
1本は卑民といって、これも龍を描くときにはチェックです。
講習会に来ておられる皆様、宿題の「逆鱗」調べてみましたか?