最強 スペシャルコンビ

佐藤愛子先生のお宅に久しぶりでお邪魔した。

それも、桐島洋子先生がご一緒に訪問をされることになり、

いささか緊張した。銀座大増の花見弁当を東急で買い求め

桐島亭に伺うともう既に素敵な服装の先生が待っておられた。

先生のお土産は美味しそうなパンプディングなんだか春の野に

お弁当を持って出かける若草姉妹の心境だ。

佐藤先生のお庭の桜も今年は新しい枝につぼみを付けていた。

先生も90歳を迎えておられたがさすがに頭の聡明さは変わらない。

イクラスのお方々の話題は政治の世界から国際論、老人性痴呆の話から

超常現象の話まで幅広い、「コトネちゃん、あなたはどう思うの?」と

途中で突っ込まれるからこちらの脳みそもくるくる回る。

さすがに桐島先生が上手くホロして下さる。ありがたかった。

「私ねアイソ先生から『佐藤さんは90歳まで生きますね』と言われていることを

88歳の時思い出したのよ。それであと2年しかない。最後に何か書いておかなくちゃ。

と思って連載を書いてるの、これが後2回で終わるのよ」すばらしい作家魂である。

すると、桐島さんにも火が付いた。「私も書かなくちゃあいけないわね。」

「そうですよ。」と私。「ところであなたは何を書いてるの?」と佐藤先生。

「今、早川須美子さんと言う方と『和歌姫』という人物を書こうとしています。」

とだいたいの話をする。「なんだかおもしろそうね。」と桐島先生。

「書けたら、この二人には見せなさいよ。」と佐藤先生。ただただありがたい

お話です。何と幸せ者でしょう。頑張らなくてはなりません。

早川須美子さんのお尻を叩こう。ますますやる気になりました。