日常と非日常
みえる世界と見えない世界とよく似ている。
イメージや妄想の世界と現実。ともいえる。
私はまだ舞台に上がったことがないからわからないが、
客席と舞台の上は同じ空間にありながら一つの物を共有している。
芝居と言ういわば一つの作り上げた非現実の中で人は笑い涙する。
一つの陶酔の世界がそこにある。何かが起こるとき陶酔の状況の中に
快楽を呼び覚ますのが人間の脳の作用だ。その真ん中に立って、演じる事を要求される
役者は一種私と同じ状況にある。寝ると起きるの間、陶酔の間で眠るでなく、起きるでなく。
台詞と言う物を相手に伝えていく。今は其の不思議の世界を漠然と脳で予想している段階であるが
これを平常心を持ってやろうとすると、やはり、練習しかない事に行きついた。
私は考えるに今まで子供時代も物をここまでしっかり覚えたことは無い人間である。
よくこうやって生きてこれたとつくずく感心する。芝居をやってわかったことの一つである。
さあ、一日3回の台詞読み開始。