それは、努力し、血を吐いて今の世間からチヤホヤされる、地位を築いた人間の言葉である。
彼らにとって会社とは、地位、名誉、金、それらを与えてくれる虚像の城。彼らの価値観。
しかし、私から見たら。貴方はその狭い世界の中で有名になった人間でしかない。後数年したら、皆と変わらない、ただの人になってしまう。虚像の城の城主、今の栄耀栄華を捨てなければならない時、それが、永遠と思いたい人の哀れ。
わるいが、彼は人間的に、アレ以上はいけない。何故なら、自分の目標を社長職に設定しているから。
昔は、私もそんな人間だったと思う。そこに、価値を見た人間。しかし私たちの人生それで終わりでは無い。それから先が長いのだ。
今世間が何を求めているかを企画立てる、人間としたら、彼の頭では、今が、精一杯だろう。何せ彼は総利益の80%を任された訳だから。
こんな人間にも私のような人間にも平等に死は与えられる。
申し訳無いけど、自分なりの人生を満足して、終えることができたか、自分の人生を振り返る時。それは死んで見なければ分からない、価値感だろうけれど、誰が偉いかどうかなどという価値観は、何にもならない。
そのフルイにもかからない人は多い。見えない世界を解らない人間がこの世にはたくさんいる。それはそれで良い。全て承ろう。
それはそれでバランスがとれていている。
彼と話していると、世間が解る。こちらはいたって冷静に話しているが、可愛いほどに反応してくれる。何を一番に考えるか、一番と考えるか。
芝居の良い題材になる。また戯曲でも書こうかな?