子宮筋腫という女性独特の病はまだその原因、すら解っていないのだそうだ。
女性の生殖器のなかでも我が子を育てる大事な袋の中に子供では無い肉塊が育つのである。
世の中では30歳以上の女性のほとんどが、多かれ少なかれこの怪しい物体を腹に持っているらしい。
知り合いの女性が二件の婦人科に行き10センチの大きさのものと5センチの物が2個計3個
の筋腫が見つかった、手術の日が決まったがこのままいくと帝王切開の大きさに切らなくては
ならない。
「少しでも小さくなれば開腹の大きさが変わる。切り傷をどうしても小さくしたい。痛いのも嫌だ」と
泣いて頼まれた。同じ病室の皆の話ではとても痛そうだ、耐えられないのだと言う。生まれて初めての
手術に不安を持っていた。確かに下腹にメスが入るのだからさぞ不安もあったであろう。
今まで彼女は一生懸命生きていた、ご褒美であったと思えるが3回の施療で2個の小さい肉腫は
エコウ検査では見つからず10センチは5センチになったので傷口は小さくてよいと
主治医に言われたと連絡があった。電話の向こうでどれだけ喜んでいるか理解できた。
「よかったですね。これで安心して手術は先生方にまかせてください。」
腕の良い先生方のそろった日本一の病院です。安心して下さいと言ってあげることが出来た。
これも縁であろう。