妙高高原行きを待つ間に。

新潟駅の端っこにパン屋兼喫茶室を見つけた。

近頃私は、私の事を丸きり知らない人に会うのを楽しみにしている。ビックリする顔を見るのが好きだ。

一人一人反応がちがうから面白い。しかし、だれも丸っとコトネの事を知らない人がおおい、まだまだなのだ。わたしが死ぬまでに、もっと自分を書く。こんな人間が、いたんだ、其れを解ってもらうのが私が、この世に生きたあかしなら、やりおおせなくてはならない。

次は何を書こう。
私の生い立ちだろうか?私小説?マンガ?
ジャンルは人には書けない分野。

さあ、今日は妙高高原のお湯にゆっくり浸かり、構想をたてよう。逃げ出す場所がある。しあわせとでもしておこうか。

雪が、降り出した。急行新井行きに乗り込む
手でドアを開ける。疑う事を知らない心やさしき人々、美しい人々を感じる。