極める
極める。深く他人より深い広い知識を持つ事をいう。しかしながら、人によって一つの知識のみに限られていることを知らなければならない。
多才を持って極める事は、世に変人と言われる。
其れは 人にあらず。超越した人は、居てはいけないのである。その様な才を与えられる人間は居ないと人は思う。
しかし人は、自分が作り上げたこの世にいてはいけない人間を想像し、夢見る。
それは、理想であり、異種なのである。
昔、並な人間より優れた才を持つ者をより高い位を持つ者は愛た。主人の期待に沿うべく、天才達は自分を磨き極めた。
世に名前の残る人々はそんな数奇な人生を自ら極めて言った者達ばかりである。
人の世は今も変わらない。
この様な異種の人につい、完璧を望みたくなる。
人間の悪い癖である。そして自分の想像のなかで完璧な人を夢みる。
しかし、悲しいかな、人間はある頂点迄来たと、感じた時、更に高い極みを探し、求め、又挑戦していく。